そういえば5年くらいトイレ掃除をしていない

今の家に引っ越してからというもの、別のところに移りたくてしょうがない。今住んでいるところは一軒家で、ショッピングセンターからも徒歩圏内で買い物には困らないが、アメリカの院生がよくやる個室を持ちながら他はシェア、という形をとっている。シェア自体はよいのだが、家は一階と地下に分かれていて地下に住んでいる二人組の(本当は一人しか住んでいないはずなのに)カップルが時々(というか夜はいつも)うるさいので、これが僕が夜遅くまでオフィスに残っている大きな理由になっている。本当は、夜7時くらいには帰りたいのだが、帰ってもリラックスできないのだ。来年からは大学が提供するアパートメントで久しぶりに一人暮らしをしてみたいと思っている。

そんなシェアハウスだが、1階に住んでいるのは僕を含め三人で、キッチンやバスルームを一緒に使っている。先日帰国したあとに、同居人から一通のメッセージがきた。曰く、お前はトイレ掃除をしていない(ので、帰ってきたらするべきだ)、というもの。

確かに、僕はこの家に来てからトイレ掃除をしたことがない(ただ、その代わり気づいた時にキッチンの掃除はしている。比較的よく料理をするからだ)。というか、考えてみると5年くらいトイレ掃除をしていない気がする。最後にトイレ掃除を定期的にしていたのは、池袋でのシェアハウス時代か(でも多分、当時一緒に住んでいた現某副市長は「いや、君は掃除してなかったよ」と言いそうだ)。そこから、留学に行った時も、帰国した時も、そのまた後で引っ越した先も、全部ドミトリーでトイレ・バスはシェアだったし、当時はスタッフの人が掃除してくれるドミトリーに住んでいた(最後に住んでいた寮は自治だったが、僕はそこでもトイレ掃除を巧妙に避けた)。

僕はアメリカに戻った後、トイレ掃除をしなくてはいけないのだろうか。何れにしても、次に引っ越した先が一人部屋なら、自分でいよいよ掃除しなくてはいけないだろう。トイレ掃除をしたいか、したくないかで言われると、僕はしたくない部類の人間に入る。もちろん、やれと言われればやるが、自分がやれと言われるまでは、できるだけ他の人がやってくれるのを待っている。僕の「きれい・きたない」の水準はどうやら他の人と少しだけ違うらしく、だいたい僕がまだ「きれい」だと思っているころには、すでに同居人は「きたない」と思っているらしい。これは、トイレに限らず、キッチンでもなんでもそうみたいだ。やはり、こういう怠けもの(ただ、僕から言わせればそれは価値観が違うだけなのですが)と一緒に規律正しく生きていくためには、当番制が必要なのかもしれない。